夫と日帰りの旅をするのに先ず、どこに行くかを決めなければいけない。たいてい私は、セコイやり方で夫に訊ねる。
私の行きたいところばかり3ヶ所の候補地を挙げて、その中から彼に選んでもらうという方法だ。私には当り外れがない(笑)。
私の行きたいところばかり3ヶ所の候補地を挙げて、その中から彼に選んでもらうという方法だ。私には当り外れがない(笑)。
その結果今回は、スイスのフランス語圏にある「ムルテン(Murten)」(フランス語では「モラ(Morat)」)という町に決定。
家からチューリヒ駅、そしてチューリヒ⇒ベルン⇒ムルテンまでは片道3時間余りの列車の旅。夫は独身時代に訪れたことがあるらしいのだが、私は初めて。
特筆すべきは、この町にはスイスで最古の城壁が残っていることだ。なぜ残っているのかというと‥‥。
古い城壁にガタが出始めたので町のお役人さんは造り直そうと考えたのだが、叶わなかった。なぜなら昔は貧乏神にとりつかれていて、いつも財政難で苦しんでいたからだ。
それが今ではどうだ?
貧乏神の寵愛を受けたことが福に転じて、とうとう歴史に残るスイス最古の城壁になったのである。
で、それが観光の目玉となり訪れる人も急増。こうして町の財政もしだいに潤ってきて、今では金福神に愛される町になったとさ(笑)。
何を隠そう。私も「スイス最古の城壁」といううたい文句に釣られてこの旧市街に興味をもった一人だったのだ。
(今日の写真は2017年5月16日撮影)