2020年5月12日火曜日

『草むらから こんな可愛いチビが飛び出してきた』



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うちを出て住宅街を北の方向に30メートルほど歩くと、この写真のような風景が左手の方に現れる。そして右手には私が裏山と呼んでいるユートリベルク↓が見えてくる

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清々しい5月の風の中を、爽やかな気分野道を歩いていたときのことだ。

50メートルほど先の草むらから、茶色っぽい生き物が飛び出してきた。

何だろう?リスかな? 

道のド真ん中に佇んで、こっちを見ている(ような気がした)。

その正体を掴むには少し遠すぎたので、できるだけ静かに、しかし速足で距離を詰めて行った。

20メートルほど近づいたところで目を凝らしてよく見ると、何と猛禽類の幼鳥ではないか! おそらくトンビだ。

日本の私の田舎でもトンビは馴染みの鳥で、獲物を探して我が家の脇にある畑の上空を何度も旋回していたのを思い出す。


だが幼鳥をみたことは一度もなかった。

もう少し近づこうと歩を進めると、
トコトコと農家の敷地に入って行った。私もトコトコと後を追う。

お願い。行かないで。

そう哀願しながらデジカメを向けると、おとなしく撮らせてくれた。

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と思いきや、とんでもない。
突然思い出したように、ピーピーと激しく私を威嚇し始めたのだ。



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私を睨みつけるこの目つきは↓なかなかクールだ。
私の両掌にすっぽり収まってしまいそうなサイズしかないのに、すでに猛禽類としての風格さえ感じさせてくれる。

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まだ飛べないようだ。
目じりを下げて見入っていたら、またピーピー鳴き始めた。

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それにしても一体どこから来たのだろう。
木々が生い茂る森は、ずっと向こうなのに。


ママ・トンビはどこかでこのチビのSOSを受信しているはずだと思うが、どうしたことだろう。いっこうに姿を現さない。

暫く鳴き続けていたのだが、私がさらに歩を縮めたのがいけなかった。踵を返すやいなや、あっという間に農家の牛舎の隙間から中へ潜り込んでしまった。もう後を追うことはできない。


どうか無事に育ちますように。
そして、かならずママに会えますように。

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追記/ ブログ仲間さんから「トンビ」じゃなくて、これは「チョウゲンボウ」という名の鳥では?というご指摘をいただいた。

で、早速ポケット鳥図鑑を開いてチェックしてみたのだが、私には判断しかねた。

そんなわけで、時間に余裕ができた時の宿題ということにしたいと思う。

わざわざ教えて下さってダンケ シェーン! 有難う。