四季を通して毎年のように足を運んでいるGR州のエンガディーン地方。その中でもグアルダ(Guarda)は、これまで最も頻繁に通った村の一つだ。
ところが今年は新型コロナウイルスのパンデミックに行く手を阻まれ、グアルダどころか近場の旅ですらまだ実現できずにいる。
そんなわけで今日は、2015年の丁度いま頃の時季に出かけて行って春三昧させてもらった、グアルダとその隣り村アルデッツの風景をアップして思い出に耽りたいと思う。
海抜1652mの高所にあるグアルダ村には、私の村(海抜約600m)より1か月ほど遅れて春がやってくる。草原にタンポポの大合唱がこだまする時季は、だいたい5月の初旬あたりから下旬の頭くらいまで。
(グアルダ村↓ 但しこの写真だけは2018年の7月に撮影)
2015年の5月の旅では駅からグアルダまでと、隣り村アルデッツまでのソロハイキングを満喫した。
この日、下の無人駅↓に降り立った乗客は、なんと私だけだったのだ。
スキーシーズンや夏&秋の登山・ハイキング・観光シーズンであれば、それなりの賑わいをみせてくれる名所なのだが、春の鮮やかな色彩とは裏腹に、この日の村はひっそりと静まり返っていた。この地方の5月はシーズンオフなのだ(もったいない)。
駅(海抜1432m)の周辺には民家なんて一軒もない。グアルダ村へは駅から歩いて30分~40分ほど。
10人も乗れば満席になるような小さな定期バスも運行されてはいるのだが、私はめったに利用しない。景色を道連れにハイキングモードで村まで歩いて行くことにしている。
下方に私が降り立った無人駅と線路が見える。
グアルダの村に到着してもこの日はレストランもカフェも休業中だったので、腰を下ろさずそのままアルデッツへ向かった。
10数軒のこぢんまりした村↓ボスチャ(Bos-cha)。
去年はここに住む老人とひょんなことから15分ほど立ち話をした。
「私も若い頃はチューリヒで働いていたんだよ」と懐かしそうに話を聞かせてくれたおじさん、お元気かな?
デジカメを向けたのはいいが、慌て過ぎて列車に焦点を合わせることができなかった。かと言って、いつ来るか分からない次の電車を待つ根性なんぞ持ち合わせてはいない(苦笑)。
ヤッホー、アルデッツに到着↓
それにしてもである。
いくらシーズンオフとは言え、駅→グアルダ→アルデッツ間で、誰にも出会わなかったのは驚きだった。本当にハイカーは私だけ。私ひとりっきりだったのだ。
いいのかな、こんな景色をひとり占めにして。(^^;